Daily Archives: 水曜日, 5月 18, 2016

  • 手紙を書くということ

    小学生の頃の話です。同じクラスの男の子へ淡い思いを伝えようと、いわゆるラブレターを書くことにしました。文房具屋に行き、なけなしのお小遣いをはたいて、レターセットを買いました。

    少ない語彙力を振り絞って、自分のときめきを文章にしようとしますが、なかなか思うような表現ができません。何度も書き直し、満足のいくものではないものの、とりあえず、好きだという気持ちだけは伝わるような手紙に仕上げることができました。

    後は渡すだけです。人前で渡すのは恥ずかしいですし、下駄箱は扉のないものだったので入れ辛く、長い間機会を逃していました。

    ある日、友人の一人がにやにやと笑いながら、言いました。私から借りた漫画雑誌に、ラブレターが挟まっていたと。なんと、渡すことをあきらめていた手紙を、はさんだことを忘れて友人に貸してしまったのです。

    そして、あっという間にクラス中に広まってしまいました。とても恥ずかしい思いをしたので、それ以降、自分の気持ちを紙に残すのは止めようと誓ったはずなのですが、そうそう性分は変わりません。今でも、恋愛だけではなく、自分の気持ちを大切な人に伝えるときは、手紙を書いています。