• 30年前の思い出

    30年前の話です。
    私が中学1年の時の夏休み、A君から電話がありました。
    私の中学には同じ名字の人が3、4人はいて、下の名前で皆呼びあっていたのですが、その時の電話はA(名字)だけどと、名字しか名乗ってくれないのです。
    私は誰だか解らず4人いるAという名字の友達を順番に言っていったのですが、言い当てたのは最後でした。
    電話をしてきたA君は、
    「もう、用事忘れちゃった。」
    と言って電話を一方的に切りました。

    私は、誰だか解らず悪い事をしてしまったと思いながらも、用件は何だったのかと気になっていたのです。
    その電話があってから5日過ぎた頃、私宛に手紙が届きました。
    差出人は、電話の彼です。
    全然可愛くない普通の白い封筒に白い便箋で、筆圧のしっかりした黒ボールペンでかかれたものでした。
    何だろうと手紙を開くと、
    「この間の電話はスキって言おうとしたのに、間違えるから言えなかった。
    今度、どっか行こうね。」
    と、書かれていたのです。

    スキの二文字は、ハートで囲まれていました。
    初めて男の子からラブレターらしきものを貰った私は、変なテンションで舞い上がり自慢気に兄に見せたのを覚えています。
    そして、私はそんなに好きでは無かったのに、ラブレターを貰ったことが嬉しくて、可愛い封筒と便箋にお返事を書きました。
    その後、おままごとのような中学生の付き合いをしたのですが、40代になった今では微笑ましい思い出になっています。

  • けじめをつける為のラブレター

    中学生の頃、同級生に大好きな男の子がいました。背が高くて野球部で、明るくて優しい笑顔が素敵な男子でした。3年生の時には生徒会長だったりもしたので、大人気でした。私は、自分の気持ちを友人にすら伝えられずに中学を卒業しました。高校も同じ高校でしたが、やっぱり3年間気持ちを伝えられずに卒業してしまいました。情けないですが。私は目立たない方の女子だったので、ライバルの多い彼にはとても告白なんてできませんでした。そして、彼には同級生の彼女ができました。もう、あきらめるしかありませんでした。でも、思いは募るばかり。

     意を決して、彼に手紙を書いたのはなんと「27歳」の時でした。それまでに私も他の男性と交際したりもしましたが、どうしても忘れられずにいたので、気持ちにけじめをつける為に「ラブレター」を書きました。今までの思いを文章に(重くならないように気をつけて)したため、最後に「私に気持ちがなければ返事はいりません。」という言葉を添えました。案の定、返事はきませんでした。残念でしたが、不思議と気持ちがスッキリしました。思いきって手紙を出して良かったと思いました。
     今は、別の男性と結婚して子どもにも恵まれ幸せに暮らしています。

  • 旦那の初めての誕生日

    今の旦那と付き合って初めての誕生日のことです。
    誕生日の1週間くらい前から、私が胃腸炎にかかってしまいました。初めて迎えた誕生日、プレゼントを買って、好物をつくってあげて、最後にケーキを買ってこようといろいろ計画を立てていただけに、何も用意できないことに残念な気持ちしかなかったです。

    心優しい旦那は、「早く治して元気になってね」と懸命に看病してくれていたので、絶対になにかしたい!と思いました。
    幸いなことに、誕生日当日は旦那は仕事、私の体調もよくなってきていたので、遠出はできないけど手紙だけでも書こうと思い、近くのイオンに向かいました。
    メッセージカードに、2人の思い出の写真を小さくプリントアウト、可愛いシールを買ってきました。

    家に着いてからは、左半分にはミニアルバムのように、プリントアウトしたものを貼り付けて一言コメント、右半分には簡単ですが感謝の手紙を書きました。そのあと寂しくならないように可愛くデコレーション。
    なんとか旦那の仕事が終わるまでに完成することができました。

    頃合いを見て渡したところ、今年は何ももらえないと思っていただけにすごく嬉しそうにしてくれました。
    思い出話もたくさんして、旅行へ行く計画を立てたりできて、本当に手紙だけでも渡せてよかったです。
    いまでもその手紙は旦那が大事にしまっていて、なにかあるたびに読んでいるそうです。

  • 息子の机に置いてあった手紙

    50代女性です。息子は大学生になる時に家を出て一人暮らしをしています。
    息子がスポーツで怪我をして、実家近くの病院に入院、手術をしたことがあります。
    たまたま夏休み中のことだったので、まず一人暮らしをしている場所から新幹線に乗せて連れ帰り、入院させ、怪我が回復するまで身の回りの世話をしてあげました。
    一旦遠くに出してしまった息子の世話をする機会はもうないと思っていたので、大変でしたが、お世話させてもらっているような気持ちでしていました。

    退院して、少し実家で過ごし、元気になるとじっとしていられない息子のこと、早々に帰って行きました。
    実家にいると、怪我の回復途中なのに動き回る息子のことを心配になりいろいろ口煩くなってしまいますが、目の届かないところに帰ってしまい、私としては心配な反面、少し気がラクになったのも事実でした。
    二週間以上経ち、もう息子のことを忘れかけていた時に、息子の部屋の机の上に手紙が置いてあることにやっと気がつきました。二週間の間、何回も息子の部屋に入っていたのに、何で気がつかなかったのかわかりません。
    手紙には、お世話になったことへの感謝の言葉が綴られていました。少しだけ涙が出ました。息子が帰って二週間が経っていたので、少しの涙だけで済んだのは間違いありません。帰ってすぐ見つけていたら、号泣でした。
    私が泣かないように神様がそうさせてくれたのだと思いました。

  • 思い出のあの子からの手紙

    昔から私は友達を作るのが苦手でした。
    しかし転勤を繰り返していた親の都合で小学校2年生の頃に引っ越しをしました。
    もちろん友達作りが下手くそな私は初めは友達ができず悩んでいました。

    そんな時に先生から家の近い子と一緒に帰ることを勧められ、一緒に帰ったのですが、その子がすごくいい子ではじめてその地で友達ができたのです。
    それからその子の輪に混ざっていきたくさんの友達ができました。
    そんなある日、その友達が今度は引っ越すことになりすごくショックでした。
    その子のおかげで友達がたくさんできたので感謝でいっぱいです。そしてその子が引っ越してしばらくが経ち、手紙がきました。その友達からでした。
    こっちは楽しくやっている。またどこかで会おう。というような手紙でした。
    楽しそうに遊んでいる絵が添えてあります。手紙を誰かから貰うというのは初めてでしたが、なんだか心が温かくなるようなものを感じました。小学校で味わったその感触を今でも忘れられません。

  • 初めて息子から貰った手紙

    私には大学生の息子がいます。
    その息子が、中学を卒業する時に手紙を書いてくれました。
    筆無精な息子が便箋と封筒を用意し、手書きで手紙を書いてくれたことに驚きました。
    タイトルは
    「父さん、母さんへ」
    となっており、普段は母さんなんて呼ばれたこと無かったので少し照れました。
    私は幼稚園の頃からプロアスリートを目指している息子の為に、栄養面と生活面のサポートをずっとしてきたのですが、その事を感謝していると書いてあり涙が出てしまいました。
    栄養に関して素人の私がネットや本で調べたり親戚の栄養士さんに聞いたりしたりして、どうすれば成長期を妨げずに必要な栄養を取り入れ良質の筋肉を作れるかなどをずっと続けていたのですが、ちゃんと解ってくれていたんだととても嬉しくも思えました。
    主人には、自分が何の支障もなく生活できることの感謝が綴られており、普段は冗談ばかり言っている主人もホロッときていたようです。
    そして、最後に世界を見せるからと大きなことも書いてあり、まだまだ応援しなくちゃと思ったのです。
    今のところ、息子から貰った最初で最後の手紙になっていますが一生の宝物です。

  • 園児からのラブレター

    わたしは幼稚園の先生をしています。ある日、「先生明日誕生日やねん」という話を前日に少し話をしました。
    いつもちょこっと一言話してから1日をはなすように意識していて、たまたまこの日のネタがわたしが誕生日を迎えるという話でした。
    こどもたちから「何歳なるん?」とたくさん質問をもらい答えると喜んでくれました。
    でもこどもってそのときはとても盛り上がるのですが、時間か経ち新しい興味がインプットされると物事を忘れちゃうんですよね。

    次の日、いつも通り仕事にいきこどもたちを迎えました。すると、後ろからとんとんとわたしの肩をたたいてきた女の子がいました。
    クラスでは物静かでみんなに優しい女の子です。「先生お誕生日おめでとう」と言って一生懸命書いてくれた手紙を渡してくれました。
    女の子のお母さんに聞くと前の日にわたしが話していたことを家でも話していたらしく先生に手紙のプレゼントあげたいと言ってくれていたそうです。
    わたしはとっても嬉しくてその場で見させてもらいました。すると一生懸命わたしの似顔絵とおたんじょうびおめでとうのメッセージが書いてありました。
    最後にだいすきとも書いてありました。わたしは嬉しすぎて女の子におもいっきりハグをしてあげました。女の子も大変喜んでくれてお互い幸せな気持ちになりました。

  • 手紙を書くということ

    小学生の頃の話です。同じクラスの男の子へ淡い思いを伝えようと、いわゆるラブレターを書くことにしました。文房具屋に行き、なけなしのお小遣いをはたいて、レターセットを買いました。

    少ない語彙力を振り絞って、自分のときめきを文章にしようとしますが、なかなか思うような表現ができません。何度も書き直し、満足のいくものではないものの、とりあえず、好きだという気持ちだけは伝わるような手紙に仕上げることができました。

    後は渡すだけです。人前で渡すのは恥ずかしいですし、下駄箱は扉のないものだったので入れ辛く、長い間機会を逃していました。

    ある日、友人の一人がにやにやと笑いながら、言いました。私から借りた漫画雑誌に、ラブレターが挟まっていたと。なんと、渡すことをあきらめていた手紙を、はさんだことを忘れて友人に貸してしまったのです。

    そして、あっという間にクラス中に広まってしまいました。とても恥ずかしい思いをしたので、それ以降、自分の気持ちを紙に残すのは止めようと誓ったはずなのですが、そうそう性分は変わりません。今でも、恋愛だけではなく、自分の気持ちを大切な人に伝えるときは、手紙を書いています。

  • 子供から貰った手紙は一生の宝物

    私には2人の息子がいます。
    長男は小学2年で次男は年少です。
    子供たちはよく手紙を書いてくれます。
    文字がかけなかったときは、絵を書いて渡してくれました。
    お母さんの顔だよといってかわいい女の子を書いてくれたときは嬉しかったです。
    次男はまだ文字が書けないので、絵の手紙がほとんどなのですが、長男は文字が書けるようになってからよく手紙を書いてくれています。

    文字を完璧に覚えていないから、文字を間違えていたりするんですよね。
    それがかわいくて仕方ありません。
    今までで一番嬉しかった手紙は幼稚園の卒園のときに3年間お弁当を作ってくれてありがとうという手紙です。
    幼稚園の弁当は週に2回だったのですが、3年間ずっとキャラ弁を作ってきました。
    大変でしたが長男はそれが自慢だったようです。手紙によって今までの苦労が吹き飛びました。
    今まで子供たちに貰った手紙は全て取ってあります。私は断捨離が好きなのですが、これだけは絶対に捨てられません。

  • 差出人を書かずに出したはずなのに・・・

    小学生の時に、思いをよせていた女の子にどうしても気持ちを伝えたくて手紙を書きました。
    正直記載した内容までは、まるっきり覚えていないのですが、恥ずかしかったのか、ただ差出人を記載せずに出しました。
    すると数か月後、なぜかその思いをよせていた女の子から、郵送で手紙が送られてきました。

    最初は、自分宛てに大好きな女の子から手紙が来たということで、非常に喜んでいましたが、よくよく冷静に考えてみると、なぜその女の子から手紙がきたのか?と不思議な気持ちになりました。
    中身を開封し、読んでみると、以前自分が出した手紙のことに軽く触れられるとともに、卒業と同時に遠く離れてしまうことが記載されていました。
    その女の子が引っ越してしまうということは全く知らなかったので、そのことばかりに驚愕していました。
    その時は、何故、自分が手紙を出したのがばれたのかが、全くわかっていませんでした。

    その後、その女の子と何通か奇妙な文通が始まりました。
    もちろん最初に頂いた手紙以降は、自分の名前を差出人のところには、ちゃんと記載していました。
    しかし、何故最初の段階で、私からの手紙と気づかれたものなのかは、未だに謎なままです。不思議な文通のやり取りでした。

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